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ハンマーナイフモアHRC805 始動不能

プラウテクニカルサポート小関です

ハンマーナイフモアHRC805のエンジンが始動しないと電話をいただきました

リコイルロープが引けないとの事です

新車の様な綺麗な機体です

ほとんど使用感ないです

この機械で使用開始直後にリコイル引けないってときにアルアルな原因があります

キャブレターを見ると「やっぱりね」です

矢印部の筒状の部分が原因でフロートチャンバー内にゴミが侵入し

オーバーフロー(ガソリンがキャブレターから止めどなく溢れる)が発生

その結果溢れたガソリンが燃焼室に流れ込んでリコイルが引けなくなります

スパークプラグを取り外しエンジンスイッチをOFFにして

ゆっくりリコイルロープを引くと

プラグ穴からガソリンが大量に吹き出しました

*必ずエンジンスイッチをOFFにしなくてはダメです

噴き出したガソリンにプラグキャップから火花が飛び

火炎放射器のように火柱が噴出することになります

問題の筒はフロートチャンバー内の気圧を大気圧と同じにするため

キャブ内と外界をつなぐ通路

なのでここからゴミがキャブレターに入り放題なんです

特に作業中砂塵が猛烈に舞うハンマーナイフモアではなおさら

なのでプラウは出荷前にこの筒に樹脂パイプを取り付け

ゴミがキャブレター内へ侵入しないように対策をしてから出荷しています

この問題は何年も前から対策されず放置されています

今回トラブルが起きた機体も販売店が何もせずに出荷した機体ですね

キャブレターを分解するとフロートチャンバー内には細かなゴミと刈葉屑が沈殿

流入するガソリンで攪拌されゴミがニードルに付着したとたんオーバーフローが発生します

エアクリーナのオイルバスもガソリンで満杯でした

エンジンオイルもガソリン臭かったので交換し無事復旧しました

 

 

 

 

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