REPAIRBLOG修理ブログ

NEW STORE

毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!プラウ会員登録の詳しいご案内プラウ会員登録ページPLOW MEMBERS登録はこちらから

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

MTD薪割機LS21T診断の続き

プラウテクニカルサポート小関です

灼熱のピット内でMTD薪割機LS21Tの診断を再開

総務から渡された熱中症計とやらが危険と申しています

バートル最新の空調服エアークラフト2025を着込んで完全武装

この空調服、バッテリー出力を24Vに切り替えると

下から猛烈な暴風が吹きあげてくる感じです

なんだかスーパーサイヤ人になった様な気がします

さてこの機体、過去ブログに掲載した通りエンジンオイル漏れがあり

すぐに負荷テストを実施できない状況なのでまずはエンジンの修理が必要

ホンダGCV160はタイミングベルトで樹脂製カムシャフトを駆動するOHC式

そのカムシャフト軸はエンジン外部から軸を挿入しカムを貫通する構造です

その軸とクランクケースをシールしているのはOリング

このOリングが劣化するとオイル漏れを起こします

抜き取った軸(左)と新品軸

Oリングがつぶれてますね

念のため軸事交換します

今回はこれでオイル漏れは起きなくなりました

これで本来のメンテナンスにかかれます

早速体力テストを実施

サイクルタイムが遅いが気になっていましたが

製品仕様値が19秒ですが実測は21秒

ん~、これどうでしょう

ここ最近の薪割機はサイクルタイムが早いんでこの時期の製品を比較するのはアレですが

21秒はさすがに辛い性能です

破砕力は十分出ているのですがそこまで到達するのにものすごく時間がかかります

ゆっくり破砕力が上がっていく感じ

春先にエンジンを載せ替えた同型機はもう少しシャキッとしてたんですが

ヤードマシーンエンジンを下してヤマハエンジンに載せ替えた機体です

これ、もっとシャキッとしてました

それとポンプ周辺から異様な音がしているのでその辺確認が必要

エンジンとポンプを接続するカップリングという部分

やはり完全にダメですね

しばらくメンテナンスが行われていない状況です

このまま継続使用はできないので分解

上下のカップリング爪が半分くらいまで摩耗して

ダンパーは原型をとどめていません

この部分がエンジン回転時にぶつかり合い異音を発生させていたようです

アップで見てみます

新しいカップリングとダンパーを用意しました

これ、PLOWで常備在庫しているカップリングです

消耗品なので定期メンテナンスで交換する部品です

この部分のメンテナンスにはエンジンを取り外す必要があります

ポンプスタンドにポンプを固定しているボルトを外すにはエンジンが邪魔なんです

左が純正11GPMポンプ、右が13GPM

背の高さが違うのがわかりますね

シリンダーピストンの抜けは無いようなのでポンプが寿命と判断

テスト用ポンプを取り付け試験を実施します

元のポンプ能力は11GPMですがサイクルタイムの仕様が遅すぎるので

13GPMのポンプに換装しテストします

GPMとは1分間に何ガロン作動油を排出できるかという性能値

ちなみに1ガロンは3.785リットル相当です

13GPMのポンプは単純計算で1分間に13ガロン(49リットル)排出する性能って事です

正確にはこのタイプのポンプは2段式なので

低圧高容量側と高圧低容量側で性能の組み合わせがあります

ポンプのセットが完了

これでテストが開始できます

サイクルタイムがどれくらい短縮できるか楽しみですね

夕方涼しくなったらヤードで破砕テストをします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修理動画のご案内

「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
「修理動画」一覧ページはこちらから。