REPAIRBLOG修理ブログ

プラウテクニカルサポート小関です

焼き付きで分解中だったハスク346XPの整備を再開

朝からピット内は夏のような暑さ

空調服とスポットクーラーで武装し作業開始

クランクのコンディションは良好なので腰上のオーバーホールです

ピストンの組付け

ハスクのスナップリングは「の」の字型なので

いつものスナップリングツールは不要

STIHLも「C」型やめればいいのにと毎回思います

シリンダーを組みます

このへんの整備性についてはハスクの３シリーズっていいですね

シンプルな構造は２シリーズ同様好きです

サクサク作業がすすみ

キャブレターのチェックへ

分解前の加圧テストは良好でしたが

メタリングダイヤフラムキャップ裏にはダストが・・・

構造上穴が解放しているので定期的に清掃が必要

この薄い膜の動きでエンジンの調子が変化します

コンペセータ付きキャブならこうはならないのですが

ニードルバルブも問題無し

圧力チェックも良好

コイルのクリアランスをチェック、OKです

溜まっていたダストをクリーニング

エンジン部は無事組立完了

作業前から気になっていたドライブ系をチェックします

リムが凄い事になっています

分解前にソーチェーンをひぱった時にジャラジャラ音がしていました

これ、交換が必要

クラッチを取り外します

C型スプリングです

この部分ちゃりちゃり音がして好きじゃないですが

作動に問題はありません

コイルスプリングよりタフだとは思います（経験上）

右が摩耗したリム、左が新品

かなり摩耗が進んでいました

ガイドバーはもっとダメージが入っています

凹型のバー溝が変摩耗してガタガタ

玉切りが真っすぐできないんじゃないかと心配なレベルなので

ドレッサーで修正します

良い感じに仕上がりました

バーの摩耗は見逃しがちですがとても重要な部分

定期的な修正が必要です

エンジンを始動しゆっくり熱を入れていきます

組み上げ前にシリンダーピストンを２日間特製浸透油に付け込んだので

ピストンはウエットな状態

初期カジリが出ない様ピストンスカートの処理もしてあります

今日は時間切れなので明日仕上げを行います

冷えてからシリンダーボルトを一度緩め再締付

空燃比調整をしてから

慣らし運転を行えば作業は完了です