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Husqvarna346XP 再始動性不良
プラウテクニカルサポート小関です
ハスクバーナ346XPの不調診断
症状は再始動性不良
2012年式の346XP
Newエディションになる前の42mmピストンの機体
初期診断でシリンダー&ピストンにスクラッチ傷を発見
その部分にアクセスする前に基礎診断を行う必要があります
いきなり分解するのはアウトです
基礎診断は機体各部の気密漏れをチェックします
焼き付きはあくまで結果であって原因ではありません
なので焼き付きの原因を解明しないと再発します
まずはタンクブリーザーとホースのチェック
これはOK
次は燃料ホース、これもOK
そしてクランクケースのチェック
キャブレターを取り外しアダプターをセットします
加圧と減圧を行いクランクケース接合部とクランク軸オイルシールのチェック
これもOK
キャブレター単体の気密テストもOK
という事でクランクケース部分のシールに問題はない事が分かりました
プラグホールを除くと見えるスクラッチ傷
シリンダーを抜いてチェックします
ピストンにもスクラッチがあります
リングの動きも渋いのでスティック寸前ですね
シリンダーにも爪が引っかかる傷が縦方向に入っています
やはりシリンダーピストンセットの交換が必要です
その他に10年以上の歳月で劣化した燃料ホースなどのゴムパーツ
キャブレターのダイヤフラムなども要交換リストに入ります
ピストンヘッドのカーボンは比較的少ないようにみえますが
カリカリの燃焼生成物がこびりついています
ウエット感が一切ないので燃焼状態は良かったと思います
ただしこういったカーボンが剥がれてピストンリングと溝に挟まると
リングが固着するスティックという状態になり
燃焼ガスをシールする効果が減少
高温高圧の燃焼がガスが燃焼室から一次室へ吹き抜け焼き付きを引き起こします
なのでピストンヘッドのカーボンとスパークプラグのカーボンは要注意
このほかの劣化状況を詳細観察して見積作成に移ります
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