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STIHL MS150TC 怪しいキャブレター

PLOWカスタマーサポート小関です

県外のお客様よりSTIHL MS150TCを送って頂きました

不調なので通販で¥3,000程のキャブレターを購入したが調子が出ないそうです

いや~、値段からしてダメでしょうって事で

純正キャブも一緒に送って頂き正しい状態に戻す整備を行いました

これが¥3,000のキャブレター

なにやら怪しさがプンプンする外観です

鋳造の仕上げや加工、スロットルバルブなども純正と寸分たがわぬ仕上げ

内部の加工も純正同等です

リミッターキャップも同じ仕上がり

ウエルチプラグの打ち方も同じ

一つ違いがあるのはメーカーロゴがある部分が削られている事

こんな風に

純正はココにSTIHLとZAMAのロトが有ります

薄っすら見える痕跡はそのロゴの様に見えますが・・・

これ、誰かがロゴを削り横流ししてるとしか思えないんですが

とりあえず始動確認し状況を診断

アイドリングはしますがスロットルを握るとエンストします

ハーフスロットルまで持っていけません

この感触、過去に経験した事があったんですぐに察しがつました

アレ、が付いてないんですよ

謎キャブを取り外すとやはり付いてませんでした

なので部品を取り寄せ

これはスリーブという部品

MS150は2MIXエンジン(層状掃気エンジン)

排ガス対策で混合器と生の空気を別々に吸いこみ

排気工程後半で未燃焼ガスを空気でブロックする設計

 

この部品は混合器と空気の流れを分離し2つに分ける重要な部品

機種によってはスロットルバルブを2つ装備してるのもありますが

シンプルでコンパクトに造るにはこのタイプが向いてますね

MS241も当然コレを装備してスロットルバルブは1つです

 

早速装着したところ普通に回るエンジンになりました

では終わりません

純正キャブレターを分解清掃しメタリングレバーを調整

さっきのスリーブを純正キャブに取付セッティングし復活しました

やっぱり純正の方が精神衛生上良いですね

 

 

 

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