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STIHL MS261C-M エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL MS261C-M修理入庫しました。2020年製です。木を切り終わってもアイドリング回転数が高く、正常な回転数まで下がらないまま使い続けていたら異音がしてエンストしたそうです。わざわざ妙高市から持ち込みしていただきました。御指名ありがとうございます。

STIHL純正エンジンオイルHP使用ですが燃料タンクの中には粉状の木屑が混入して濁っています。故障原因の1つは燃料系統の詰まりで間違いないです。ピックアップボディ(燃料フィルター)も通過する微細な異物はキャブレターを詰まらせます。そして燃料供給不能になりエンストします。

エアークリーナーは清掃してあるようですがエアーブローだけでは詰まりは取り切れません。

スターターを何回も引いたのにスパークプラグはドライです。燃料供給系統が詰まり薄い空燃比でプラグは白っぽく焼けています。

圧縮圧力を点検すると1,000Kpaでした。正常な状態では1,150Kpaくらいあります。

マフラーを外してピストンを点検するとカーボン堆積して排気口は詰まっています。できれば純正エンジンオイルでも潤滑性能が高いHPスーパーまたはHPウルトラをお勧めします。

シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。エンジン焼き付きしています。ピストン、シリンダー、キャブレター、スパークプラグ、ピックアップボディ、エアークリーナー交換で復活できそうですが高額修理になります。お客様に相談します。

 

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