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ワドーのハイブリッド除雪機SS1185n モーター整備

プラウカスタマーサポート小関です

市内の同業者様よりの外注修理依頼品

ワドー・ハイブリッド除雪機SS1185n

症状は「電装系不具合で始動不能」

ワドーのハイブリッド除雪機と言ってもホンダと同じ機械です

ホンダHSM1180JNのステッカー違いモデル

実はホンダの除雪機はワドー(和同産業株式会社)の

岩手県花巻市にある工場で委託生産されています

ホンダは除雪機の自社生産工場を持っていないんです

なのでハイブリッドの診断システムもホンダDrHが使用できます

不具合発生時は警告灯が12回点滅しスターターが回らない現象が出ます

コントロールユニットの不具合履歴を確認すると色々出てきます

①左サーミスタ短略②右モーター回転センサー異常A③左モーター回転センサー異常

④右ドライバー電圧低下⑤右モーラー回転センサー異常Aなどなど盛りだくさん

メモリーは5件までなので実際はもっと多くのエラーが出ていますね

この機体の総運転時間はデータより218時間なのでわりと動いていますね

警告灯12回点滅はモーター温度センサーデータの不具合です

実際に不具合発生時の生データを観察すると

左モーターサーミスターのデータが-36℃~+8℃当たりを行ったり来たりします

作業場の気温は摂氏32℃なのでサーミスタのデータは異常値である事が分かります

因みに右モーターサーミスターのデータはほぼ外気温と同じ33℃です

ECUのコネクター部にオシロスコープを接続し観察すると

やはり診断機と同じデーターが観察されます

コネクターを抜き抵抗値を測定するととても大きな抵抗値です

ECUは入力値を正しく判断しているのが分かります

ハーネス~サーミスタ間に不具合がありますね

配線のサークルチェックは特に目立った以上は無し

なのでグリグリテストを実施

色々な分部を部分的に刺激し反応を見ます

配線内部の不具合やコネクターなどの異常はこの方法で異常部位を特定できますが

今回は変化無し

やはりモーター内部のチェックが必要な様です

外注依頼先に最大金額の見積もりを連絡し作業にGOサインをもらいました

早速モーターを取外し内部へアクセスする作業を開始しました

バッテリーやモーターカバーなど邪魔なパーツを撤去

今回は作業性確保の為ハンドル部を取り外します

(外さなくても作業可能ですがハーネスの干渉を排除した取り回しには

ハンドル無しで作業しないと完璧な引きまわしは困難)

ハンドル部が無いととてもスッキリします

モータも丸見えにできます

今日の作業はココで時間切れ

明日以降モーターを分解します

 

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