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STIHL MS201C-M アイドリング中にエンストして再始動しない修理完了

PLOW長岡店の柳です。昨日持ち込みされたSTIHL MS201C-Mです。作業途中でアイドリング中にエンストして再始動しないという症状です。過去にも同じ症状で入庫したことがあります。入っていた燃料でエンジン始動、吹け上がりも正常です。エンストはしませんでした。

診断開始します。プライミングポンプを何回押しても燃料を吸い上げません。これはポンプ本体の故障かキャブレター内部が詰まっているかどちらかが原因です。

燃料を抜いてみると木屑が入っていました。この状態からキャブレター内部詰まりが原因であると診断します。

キャブレターを取り外します。

漏れテストをすると正常でした。

分解すると粉状の異物が出てきました。ピックアップボディを通り抜けてキャブレター内部まで侵入しています。燃料給油する時にキャップについた細かい木屑が燃料タンクの中に入ってしまったようです。故障を防ぐためにキャップを開ける前に清掃することをお勧めします。時間があればダイヤフラム、ガスケット交換したかったのですが週末には使いたいそうなので今回は再使用します。

組み上がったので漏れテストをして正常なことを確認しました。

燃料タンクを清掃してからピックアップボディを交換します。その他スパークプラグ、エアーフィルターも交換しました。燃料を補給してプライミングポンプを押すと正常に燃料を吸い上げました。キャブレター内部の詰まりは解消されました。

始動確認してから診断機MDG1につないで運転データを確認します。稼働時間52時間21分46秒 アイドリング回転数設定43 フルスロットル設定43 フルスロットル設定が薄い空燃比なのが気になります。エアーフィルターが詰まり気味の可能性があります。

診断結果はすべて正常でした。

較正(工場出荷状態に初期化)しました。

較正後の運手データはアイドリング回転数設定40になりました。50に近い数字になるという予想は外れました。

全負荷フルスロットルで5回以上試し斬りしました。排気量35.2cm3なのにパワフルなエンジンです。最高回転数14,000rpmまで回る高回転型エンジンだからでしょうか?

試運転中はエンストすることはありませんでした。お客様に使ってもらい、また症状が出るようならキャブレターASSY 交換またはキャブレター分解清掃、ダイヤフラム、ガスケット交換したいと思います。

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