REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。STIHL 084AV　千葉県のお客様から送られてきました。エンジンかからない症状です。この写真を見て異常に気付いた方は鋭いです。フロントハンドルが曲がっています。スターターグリップの上側が前方から強い力がかかって曲がったようです。

型式084AVEQ　製造年月1992年3月なので31年前のSTIHL最大の排気量122.0cm3の超大型チェンソーです。084AVEQは先月もイグニッションコイル故障で修理しました。過去記事はこちらhttps://plow-power.com/repairblog/repairblog-47274/

全体的に汚れています。機体清掃が必要です。

キャブレターが既に取り外されていました。お客様が分解清掃したそうですが正確に整備されているか点検する必要があります。

エアークリーナーは汚れと経年劣化しています。

診断開始します。圧縮圧力を点検すると1,040Kpaでした。正常です。

点火系統点検すると青白いスパークを確認しました。正常です。

マフラー外してピストンを点検すると薄い縦傷があります。

シリンダーの吸気側を点検すると縦傷なし、加工線が見えます。

キャブレターの漏れテストをすると0.8barから針が徐々に下がってしまいました。NGです。チェンソー修理は信頼できるプロショップにお任せください。084AVEQは不具合箇所を修理すれば復活できそうです。