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Husqvarna346XP 焼付き修理

PLOWカスタマーサポート小関です

焼付き修理でお預かりしているハスクバーナ346XP

欠品部品もすべてそろい作業を開始しました

その中で過去に整備を行った方が色々悪さをしていて地雷だらけの作業になりました

シリンダー&ピストン、クランクシール交換の予定でしたが

微妙にベアリングの感触が気になります

継続使用可能な範囲ですがやはり気になりだしたらダメな気性です

クランクを割る事にしました

と言う事はベアリング交換です

ハスクバーナ純正特殊工具でクランクを分割

346XPはローター側から抜きますがその時にクランクとセパレータ爪間に専用ジグが必要

こんな感じでクラッチ側にクランクシャフトが残ります

残ったクランク軸は再度セパレーターでクラッチ側から押し出します

ケースにベアリングが残るのでパイロットベアリングプーラーで抜き取り

この時にクランクケースを加熱してケースにかかる応力を最小限に抑えます

チェンソーのクランクケースってもの凄く繊細なので

ヒートガンで加熱し125℃程度になったら抜取

放射温度計があると便利です

叩いて抜くのはご法度

ケースが歪みます

ケースにベアリグを圧入してから

クランクシャフトをベアリング側に引き込みます

専用の特殊工具でクランク軸をベアリングインナーレースの引っ張りこむと

クランクケースがお互いに接近していきます

最終的に接合しますがこの時のプリロード調整に技があります

クランクケースが出来上がったらシリンダー&ピストンをセット

ショートエンジンの完成です

ここまでくれば周辺部品を組み付けるだけですが

今回4個目の地雷炸裂

この機体はハンドルヒーター付きなので発電コイルがローター奥に付きます

実は分解時に異変に気付いていましたが

以前に分解整備した人がネジ山を潰しています

接着剤のような物でネジ山を補修してあるのですが

締付トルクが出ません

なので金属パテで穴を埋めネジ山を再生する作業を行いました

って書くと簡単な様ですが

この作業で4時間半かかりました

ここまでくれば残り作業は数時間

今回は整備を通り越してほぼレストアになりましたが

クランクまで手を入れたのでコンディションはGood

火入れが楽しみです

 

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