REPAIRBLOG修理ブログ

PLOWカスタマーサポート小関です

ゼノアチェンソーGZ2800Tの不具合機が入庫

兵庫県から送って頂きました

症状は「プライミングポンプを押しても戻ってこない」

それとエンジン不調を併発

試運転を実施するとご用命通りの状態を確認できました

プライミングポンプはキャブレターの下流に位置します

なのでどこかに詰まりがあると戻り不良が発生します

ホース類とストレーナーの詰まりは無し

ポンプ自体も正常

なのでキャブレター内部に燃料流路を阻害する原因があります

キャブレターを分解し点検する事にします

ポンプ室をチェックすると凄い事になっています

スクリーンに微細なダストが詰まっています

この部分には金網が装着されていて

ポンプ室からメタリング室に供給される燃料中のダストをキャッチします

このキャブレターに詰まったダストはまるでココアパウダーのような

細かな物質です

タンクストレーナーを通過したゴミがここに溜まった様です

メタリング室も分解し清掃しました

キャブレター整備を行ったら加圧テストを行う必要があります

圧力漏れとニードル当たり不良などを検知する為です

このキャブレターはOK

１５分ほど実際に木を切って仕上がりを確認

エンジン不調は改善しました

追加作業で防振システムのメンテナンス依頼をいただきました

部品発注を行い入荷を待ちます