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STIHL MS201TC-M エンジン回転数が不安定でエンストする診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL MS201TC-M エンジン回転数が不安定でエンストする症状で持ち込みされました。現象確認するとエンジン始動、ワンテンポ遅れて吹け上がり、アイドリング回転数でエンストしました。再始動してアイドリング回転数が4,800rpmになりました。

燃料タンクに細かい木屑を確認しました。最近故障するチェンソーの燃料タンクの中に木屑混入が多いです。燃料タンクの中にはフィルター(ピックアップボディ)がありますが通過してキャブレター内部で詰まり、エンジン不調になります。

M-Tronic(電子制御キャブレター)はキャブレター内部で詰まっていても自動調整されて始動性は良いです。しかし限界があります。

エアーフィルターは清掃されています。

スパークプラグは正常です。

圧縮圧力を点検すると890Kpaでした。低いですが正常値です。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、でもシリンダーの排気口にカーボンが堆積しています。

シリンダーの吸気側にも縦傷なし

診断機MDG1に繋いで運転データを確認すると、アイドリング回転数設定72でした。異常に濃い設定です。キャブレター内部で詰まっているか、ピックアップボディが詰まっていると燃料供給が不足するので濃い空燃比になるように自動調整します。濃い空燃比にしないとアイドリング回転数を維持できないのでスパークプラグがかぶってエンストしたと診断します。

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