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ホンダガス発電機EU9iGBエネポ 始動不能
PLOWカスタマーサポート小関です
滋賀県よりエネポの不具合機を送って頂きました
症状は「始動困難とガス臭い」
症状を再現する為ガス缶をセットしリコイルをひきますが始動出来ません
何度も引いたけどダメです
なのでこんな時の基本点検
①点火火花確認 OK
②ミキサーまでのガス回路開通点検 OK
ミキサーベンチュリー内まではガスが来ています
やはりエンジンを降ろしての確認が必要です
サクサクとカバー類や配管、電気配線類を処理して行きます
エネポは一般的な発電機より込み入った仕上げになっているので
慣れていないと作業は難航しますが
約15分でエンジン摘出完了
この状態でもう一度コンプレッションをチェックしますが0(ゼロ)です
全く圧縮がありません
この機体は去年の10月出荷で試運転程度しか動かしていないそうです
エンジンオイルも新品同様の色
カムシャフト膨潤が起きそうなオイルには見えないんですが・・・
*小型発電機のカムシャフトは樹脂製である事が一般的
樹脂カムシャフトはオイル中に水分が混入するとその影響で
膨潤(膨らむ事)します
結果、サークル径が太りバルブクリアランスが小さくなります
症状が進むとクリアランスがゼロ、またはマイナスになり
始動不可能の状態になります
ま~、発電機アルアルなんで予想の範囲内ですが
始動確認時にエンジンオイルが十分温まらないうちに停止する事を繰り返すと
燃料燃焼時に発生する水蒸気がオイルに蓄積しこの現象が発生します
タペットカバーを外しクリアランスをチェックしようとおもいましたが
既に全くクリアランスは無く
ロッカーはバルブを押し下げています
カムシャフト交換決定、部品を発注し入荷を待ちます
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