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STIHL MS500i 作業中に突然エンジン停止して再始動不能、故障診断
PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見たという京都府のお客様から送られてきたSTIHL MS500i 作業中に突然エンジン停止して再始動不能という症状です。エアークリーナーの清掃は木屑が詰まるまでしていなかったそうです。世界初のインジェクションチェンソーは超高性能ですがエアークリーナー未清掃のまま使い続けると薄い空燃比になりエンジンに深刻なダメージを与えてしまいます。
型式MS500i-W(ハンドルヒーティング機能付き) 製造年月2020年2月なのでまだ3年しか経っていません。
診断開始します。燃料タンクの中には木屑と他社製エンジンオイル使用した燃料が見えます。STIHL MS500iの取扱説明書にはご自身で燃料を混合する場合は、STIHL2ストロークエンジンオイルまたはJASO FB、JASO FC、JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC、あるいはISO-L-EGDに準拠する他の高性能エンジンオイルを使用してください。機械が寿命に達するまでの全期間で排ガス基準が満たされるよう、STIHL社ではSTIHL HP Ultra(ウルトラ)2ストロークエンジンオイルまたh同等の高性能エンジンオイルの使用を指定しています。と書かれています。
作業が終わったら毎回エアークリーナー清掃と目立てをする習慣にした方が良いです。使いっぱなしは機械の寿命を縮めてしまいます。
スパークプラグはお客様にて交換済みです。
点火していないというお客様の訴えですが、テスターを使って点検すると正常にスパークを確認しました。点火系統は正常です。
圧縮圧力を点検すると700Kpaでした。低過ぎです。正常値は1,100~1,150Kpaです。
マフラーを外してピストンを点検すると縦傷が凄いです。ピストンリングが削れています。エンジン焼き付き確定です。
ピストンリングの下側も深い傷がついています。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。この機体は最新型のMS500iであっても正しい燃料を使うこと、作業後は清掃と目立てをすること、燃料タンクに木屑が入らないように注意をすることを教えてくれます。
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