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STIHL 026 エンジンかかるけどすぐに止まる。故障診断

PLOW長岡店の柳です。村上市のお客様から持ち込みされたSTIHL 026です。知り合いから譲り受けたチェンソーでキャブレター分解清掃済みですが、エンジンかかるけどすぐに止まる症状です。エンジン回転数調整の依頼です。しかしエンジン不調を修理する場合、キャブレター調整だけで直るとは思えないです。何が原因でエンジン不調になっているのか点検が必要です。

清掃されていてキレイな機体です。

型式026 製造年月2001年6月、22年前のチェンソーです。現行機種はMS261C-M、MS261 旧型機はMS260 さらに旧型機がこの026です。

燃料は他社製エンジンオイル使用した混合油が入っていました。タンクの中が黄色く変色しているのは他社製エンジンオイル使用が原因だと思います。

圧縮圧力を点検すると1,140Kpaでした。正常です。

マフラーを外してみると未燃焼ガスが溜まっています。空燃比が濃過ぎるかキャブレターに原因があります。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし

しかしシリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。軽度のエンジン焼き付きしています。

点火系統の点検すると青白いスパークを確認しました。正常です。

キャブレター分解清掃済みですが、あやしいので点検します。Walbro製 型式WT 機番426A

漏れテストをすると正常です。デコンプバルブ清掃してみます。

インパルスホースが正しく取り付けられていませんでした。

しっかり溝にはまるように取り付けました。

デコンプバルブ清掃後1,140→1,170Kpaに上がりました。

キャブレター分解するとインレットニードルバルブが摩耗しています。(左側)

ポンプダイヤフラムは劣化して膨張していました。お客様が分解清掃した場合でも本当に正しく組まれているかチェックする必要があります。不具合箇所が特定できれば修理可能です。

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