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STIHL MS241CM ガイドバーがガタガタします

プラウカスタマーサポート小関です

STIHLチェーンソーMS241CMの点検依頼品でトラブル発覚

本来矢印部にはカラースクリューが装着されていて

ガイドバー切り欠き後方の位置決めをしているんですが

ボルトが見当たりません

なのでバーはスタッドボルトを中心に回転しようとします

危険ですね

バーを締めるボルトナットが1本のMS241CMにアルアルな弱点です

穴を覗くとボルトシャフトが内部に残っています

首に近い部分数ミリ以外クランクケースに残留しています

結構厄介な状況ですね

このボルトはロックタイト(緩み止めケミカル)を塗布してあるので

簡単には抜けません

早速抜取作業にかかります

まずは残ったボルト中央にドリルで穴を開けます

この作業が最も重要な作業で

ボルト軸ド真ん中に穴を掛けなくてはいけません

超正確なポンチ打ち作業に集中します

細いドリルで段階的に穴を大きくしていきます

ドリル加工2段目

このあともう少し太いドリルで仕上げます

深さにも注意が必要です

逆タップを使用し残った軸を抜き取ります

セットを持っていると色々な太さに対応できますよ

ロックタイトを塗布したヘッドが無いボルトを抜き取るときは加熱する必要があります

ポケトーチを使用し素早く集中的に加熱しネジ山周辺温度を上げます

テンショナーなどの樹脂部品に過度の熱が伝わらない様作業します

逆タップで何とかボルトの残骸を抜き取りました

加熱してもかなりの手ごたえがあるので心配になるくらいです

この穴はオイルタンクに貫通しているのでこれ以上抜くと

チェーンオイルが出てきます

チェーンオイルタンク内圧を下げてから抜き取り

新しいカラースクリューにSTIHL指定品番のロックタイトを塗布し組付けます

間違って高強度タイプを塗布するとカラースクリューが摩耗した時に

抜取が厄介なので適切な破壊トルクと脱出トルクの緩み止めを使いたいですね

作業は成功しましたが

うまく行かなかったときはクランクケース交換がまっています

カラースクリューは消耗品です

定期的に緩みのチェックを行い

磨耗が合ったらすぐに交換しましょう

 

 

 

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