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STIHL 021C エンジンかかるけど5~10分くらい作業するとエンストする、故障診断

PLOW長岡店の柳です。茨城県のお客様から送られてきたSTIHL 021Cです。現行機種はMS210になります。排気量は35.2cm3で同じですが021Cにはデコンプバルブ、スパイク、プライミングポンプ、クイックテンショナー標準装備ですが、MS210には何もついていません。

お客様の訴えは、始動性、吹け上がりは正常ですが、5~10分くらい作業するとエンストして再始動不能になる。同じ症状を繰り返すそうです。エンジン暖機後にエンストする現象は故障原因がいくつもあります。簡単な所から点検していきます。1.タンクベント詰まり 2.スパークプラグ 3.アイシング(燃料凍結) 4.イグニッションコイル 5.キャブレター詰まり 6.エンジン焼き付き 7.パーコレーション(燃料気化)現象確認すると確かにエンジン始動後10分以内にエンストして再始動できましたが燃料タンクの中は燃料が入っていました。ただアイドリング回転数が3,700~4,000rpmで高過ぎでした。

古いチェンソーは不具合箇所が1つだけとは限らないので謎解きをしている感じです。

エンストしてからすぐにエアーフィルタを取り外してアイシングしていないか確認しました。異常なし、キャブレターの左側にあるタンクベント(当時はホースにスクリューが入っている)があやしいです。

次にイグニッションコイルが正常かテストをすると正常にスパークしています。異常なし

圧縮圧力を点検すると850Kpaでした。低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、正常です。

シリンダーの内壁に薄い縦傷がありましたが軽傷です。

デコンプバルブ清掃しましたが圧縮圧力を再点検すると変化なし

圧縮圧力、点火系統は正常と仮定すると、あやしい箇所は1.タンクベントを現行機種の部品に交換しました。

「JIDICH」という初めて見るスパークプラグがついていたのでを2.NGK BPMR7Aに交換しました。

タンクベントとスパークプラグを交換しただけでエンジン絶好調になりました。エンジン始動後15分間アイドリング回転数、フルスロットルを繰り返しましたがエンストしませんでした。明日雪が降らなければ試し斬りして負荷テストして修理完了です。

 

 

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