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DOLMAR 109整備のつづき

プラウカスタマーサポート小関です

前回オイルライン整備をしたドルマー109整備のつづきです

エンジン不調解消に向けた整備をします

ふけ上がりが悪くもたつくエンジンをリフレッシュ

キャブレターハウジングの簡易清掃を実施後にとりはずしましたが

凄い状態です

メタリングキャップの穴までダストで塞がってます

吸気口前にある丸い部分は中央に穴が空いたスポンジ

でも穴がダストで塞がっています

本来は穴が空いていてメタリングキャップ中央の穴に大気圧を導入します

なのでこの109のメタリング室は外気圧変動による制御ができていませんでした

キャップ内は酷い状態です

ダストが侵入してダイヤフラムがまともに作動していません

ポンプダイヤフラムは硬化してパリパリ

スクリーンには侵入したダストが捕獲されています

スロー系の清掃を実施

ウエルチプラグを取外しスロー系の3つあるポートを清掃

新品のプラグを圧入しました

ニードルも限界を超えていたので交換

メタリングレバー高さを規定値にセットします

新品ダイヤフラムを用意

WTなのでゼノア純正を使用しました

パッケージの中身が同じなので安価な方をチョイスします

組立後圧力テストを実施すると、なんとNG

ゲージ圧が下がってきます

キャブレター内部のどこかに問題がある様です

何処が悪いかチェックします

メタリングキャップを取外し加圧

ニードルを軽く抑えるとゲージ圧低下は止まります

新品のニードルに交換しているのでニードル以外に問題があります

こんな時はレバースプリングに問題があります

新品のスプリングに交換しました

ゲージ圧が安定しました

やはりレバースプリングのヘタリが原因でした

劣化した燃料ホースとタンクベントを交換

ホースは劣化しベタベタでふにゃふにゃな状態でした

新品おタンクブリーザーKIT

本来はダストが侵入しない様スポンジが取りつきますが

ガソリンで劣化し風化します

組付け後タンクの圧力テストを実施します

加圧してタンク継ぎ目から漏れないか

減圧してブリーザーバルブが正常に動作するかをチェックします

重要なのは減圧テスト

ブリーザーが正常動作しないとタンク内圧が負圧になり

燃料供給量が減少しエンジン焼付きに直結します

ブリーザーバルブがとても重要なパーツなんです

メタリングキャップ通気孔も開通

キャブレターを装着していきます

見違えるほど綺麗になりました

さっそっくカバー類を取付エンジン調整を実施

この機種の無負荷最高回転数は12500rpm

低速セッティングはリッチダウン420rpmで綺麗に吹けるようになりました

セッティングはエンジンのコンディションにより変わるので

レスポンスを確認しながらセッティングを詰めていくんですが

綺麗に決まったときは気持ちがいいです

基本整備が完了したDOLMAR109

追加発注したクラッチドラムの入荷を待ち作業を完了します

 

 

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