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STIHL MS201TC-M 負荷がかかるとハンチングしてエンストする。故障診断、M-Tronic診断較正、修理完了

PLOW長岡店の柳です。長岡市内の造園業者様から持ち込みされたSTIHL MS201TC-Mです。2台同じ機種を持ち込みされましたが2台とも負荷がかかるとハンチングしてエンストする。という症状です。エンジンオイルはHPウルトラ使用です。

始動確認しようとしましたがチェンブレーキを解除しているのにソーチェーンがフリーで回らないという昨日と同じ現象です。ガイドバーを点検するとスプロケットが固着しています。摩耗も激しいです。チェンオイルがスプロケットを潤滑する前に作業を開始してしまうとスプロケットとソーチェーンが高温状態になり早期摩耗や焼き付きにより固着します。

ガイドバーの先端が開いています。交換するしかありません。

エアークリーナーは詰まっています。M-Tronic搭載機はエアークリーナーが重要です。エンジン不調の場合は一番最初にエアークリーナーを点検します。

スパークプラグを点検すると意外にも正常な状態でした。

圧縮圧力を点検すると1,010Kpaでした。正常です。

マフラーを外してピストンを点検すると排気漏れしていて真っ黒に変色しています。シリンダーの排気口にカーボン付着あります。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありますが正常な範囲内です。

診断機MDG1につないでM-Tronic診断すると、運転データにアイドリング回転数設定61、フルスロットル設定54という異常な数値を確認しました。アイドリングでは濃い空燃比でフルスロットルではかなり薄い空燃比に自動調整しています。これはエアークリーナーが詰まっている状態でフルスロットルにすると吸入空気量が少ないので燃料供給量も少なくしてバランスを取っている状態です。結果的に薄い空燃比になりエンジン過回転になっています。15,000rpmは基準値14,000rpmよりも1,000rpm高いです。エンジン焼き付きする直前の危険な状態です。

M-Tronic診断結果はすべて正常でした。点火系統は正常です。

エアークリーナーを交換して較正(最適化)します。スパークプラグも交換済みです。これでキャブレターが自動調整します。

運転データを見ると、アイドリング回転数設定48、フルスロットル設定66に変わりました。エアークリーナーは重要なパーツです。

ガイドバーを交換しました。明日は試し斬りして確認します。

本日は快晴です。試し斬りしてみるとエンストせずに切断できます。

MS201TC-M修理完了しました。現行機種M-Tronicチェンソー修理もおまかせください。

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