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STIHL TS480i エンジンかかるけど負荷がかかるとエンストする故障診断
PLOW長岡店の柳です。柏崎市の建機レンタル業者様から修理依頼で入庫したSTIHL TS480i インジェクション搭載エンジンカッターです。お客様の訴えは、エンジンかかるけど負荷がかかるとエンストする症状です。実際に動作確認できないので診断開始します。正常にエンジンかかりました。フルスロットルも正常に感じます。お客様はSTIHL純正エンジンオイルHPを使って混合した燃料を給油してから貸し出ししていますがエンドユーザーが他社製の低品質なエンジンオイル使用しているとその燃料が原因で故障する可能性が高いです。
圧縮圧力を点検すると1,000Kpaでした。正常値よりも若干低いです。
マフラーを外してピストンを点検するとわずかに排気漏れしています。
ピストンリングの下側に深い縦傷があります。負荷がかかるとエンストする原因はこの縦傷が原因の可能性が高いです。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。エンジン焼き付き確定です。
エアークリーナーを点検すると詰まっています。未清掃で使い続けると薄い空燃比になりエンジン過熱や過回転してエンジン焼き付きしてしまいます。
診断機MDG1につないで点火系統点検します。
運転データ アイドリング回転数設定57 フルスロットル設定45
1回だけセンサーが反応しない異常を検知しました。
圧力センサーが異常のようです。1回だけの現象なので較正（初期化）で直るかもしれません。
診断結果は正常でした。修理見積もりして受注しました。続く
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