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エアクリーナーエレメントの清掃不良

プラウカスタマーサポート小関です

STIHL MS241CMの整備依頼品が8台入庫しました

業務使用されている機体の定期メンテナンスです

ユーザーの方である程度はメンテナンスされているのですが

大切な分部のメンテンナンスが不適切です

それはエアクリーナーエレメント

木屑などのダストはエアブローで清掃してある様ですが

これでは清掃は不完全なんです

作業中に発生した油煙と結合したダストはエアブローでは除去が出来ません

STIHLでは中性洗剤での洗浄を指定しています

油は溶剤で溶かして除去するしか無いという事です

じゃー、不完全な清掃だとどうなるか?

これは↑の機体のデータを診断機で読みだしたもの

フルスロットル設定値が53でチャート下限ギリギリです

これはM-Tronicが吸入空気量が減少した事を察知して燃料供給量を減らしているからです

アナログキャブ機はエレメントが詰まると空燃比がリッチ方向へシフトし

ガスが濃い状態に変化し上が回らなくなりますが

M-Tronic機は自動的に減った吸入空気量に燃料供給量を合わせてくれます

なのでエンジンが吹けなるなりにくいのですが

逆に言うと回転数は規定最高回転数まで上昇します

でも燃料供給量を減らしているので供給されるオイル分も減少しているんです

これって凄く怖い事ですよね

焼付きリスクが増加します

なので完全なクリーニングが必要なんです

得に初期型のHD2フィルターは色が黒いので汚れが分かりにくく

途中で白いフィルターに変更になりました

で、ケミカル洗浄すると

こんな風に白さを取り戻します

茶色いダストが綺麗に洗浄されてエアー通過量が復活しました

エンジン寿命に直結する重要なパーツです

正しい方法で清掃してください

 

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