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ホンダ発電機ET4500 始動不能

プラウカスタマーサポート小関です

今回はホンダ発電機ET4500の始動不能案件

まだ新しい機械ですが始動できないとの事で送られてきました

綺麗な機体で使用頻度はわずかですね

早速始動確認すると、アレレってっくらいあっけなくかかりました

ただし、この機種のエンジン始動時はリコイルに大きな抵抗力がかかります

はじめてに人だとエンジンがロックしているかと思うほど手ごわい引き応え

始動のコツは

①リコイルをゆっくり引いて紐を引き出し止まる位置まで引く

②その状態が圧縮上死点、そこから僅かにかつ強力にリコイルを引きます

ただし引き出す紐の長さは5センチ位、この時少し軽くなった感触があります

この操作でオートデコンプがセットされバルブが強制的に僅かに開き

圧縮を抜き軽い力で始動できるようになります

③リコイルを勢いよく引きます(デコンプがセットされているので簡単に引けます)

↑の写真はカムシャフト

中央の銀色の分部がデコンプ機構

始動時の低回転時に強制的にバルブを解放し

エンジン回転数が上昇すると遠心力でデコンプを自動解除します

単気筒のオートバイではおなじみの装置です

ET4500は単気筒340ccエンジンなのでデコンプをセットしてから始動をお勧めします

リコイルユニットの寿命も延びます

キャブレター内部も綺麗

フューエルカットソレノイドの動作もOK

あとは始動制限装置がいくつかあるのでチェックしますが

三相電源コネクターのカバー以外に原因が無いと判断しました

↑写真の黒いカバー内部に三相電源コードを接続する端子があります

実はこの黒いカバー左側に突起がありフロントパネルにあるマイクロスイッチを押す構造になっています

このスイッチが押されないとエンジンの点火をカットし始動出来ないよう制御しています

到着時もカバーロックボルトは緩々でした

お客様にカバーロックを確実にしているか聞いたろ頃そんな機能知らなかったとの事でした

このカバー、実測で2.5mm浮くとエンジンが停止します

ほんの少し浮いただけで制御が働くんです

実はこのトラブル?以前にも数件あり、コード引き込み部の凸型の金具にコードが通し難くて

金具をパスして配線し始動不能だった事がありました

黒カバーにはしっかりロックしないと始動出来ないとシールが貼ってあるのですが・・・

EXT4000も同様の始動構造なんで要注意です

 

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