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STIHL MS462C-M 始動不能 故障診断

PLOW長岡店の柳です。昨日の夕方エンジンかからないので持込されたMS462C-Mです。排気量72.2cm3、エンジンオイルはHPウルトラを使用、午前中はエンジンかかっていたが、午後になると全くかからないそうです。スパークプラグを交換しましたがエンジンかかりませんでした。

しかし今日スターターを引いてみると一発でエンジンかかりました。アイドリング回転数安定、フルスロットルも正常です。ではなぜ昨日はエンジンかからなかったのか診断します。

圧縮圧力を点検すると840Kpaでした。低いです。

デコンプバルブ清掃して再テストすると

900Kpaに上がりました。それでも低いのでマフラーを外してピストンを点検します。

ピストンは正常かと思いましたが

ピストンの上側半分が薄い縦傷がありました。下側半分は加工線が残っています。純正のエンジンオイルを使っていてもエンジン焼き付きが起こります。症状としては軽症ですが考えられる原因は、1.エアークリーナーの清掃不良で薄い空燃比になりエンジン過熱した。2.長時間フルスロットルで作業後にエンジンを急停止した。オーバーヒート 3.フルスロットルで作業中にガス欠でエンストした。潤滑不良、エンジン過熱 4.目立て不良によるエンジン過回転、無負荷(低負荷)で長時間フルスロットル運転するとエンジン焼き付きます。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷が1本ありました。

M-Tronicはキャブレター自動調整するハイテクマシンですが、作業後はエアーフィルター清掃をこまめにお願いします。エアーフィルター清掃を怠るとエンジン焼き付きします。

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