REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。STIHL 044の修理中です。前回クランクシャフトキーが脱落、オイルシールを凹ませてしまったためクランクケースの漏れテストを開始します。バキュームテストは正常でしたが

加圧テスト結果はNGでした。

オイルシールから泡が出てきました。オイルシールは在庫あるので交換して再テストすると

正常になりました。オイルシールからエアーを吸い込むと空燃比が薄くなってしまいエンジン不調や焼き付きの原因になります。

ここから一気に組み立てました。タンクベントの取り回しに苦労しました。

クランクケースはMS440なので現行機種と同じチェンオイルフィラーキャップです。

クラッチドラムを取り付けましたが手で回してみると重いです。オイルポンプを手で回したときかなり重かったのでオイルポンプが故障しているかもしれません。チェンブレーキを解除している状態ではスプロケットやクラッチドラムはフリーで軽く回らなければクラッチやオイルポンプが故障している可能性が高いです。

ラップハンドル仕様のためハンドルを外さないとクラッチ脱着ができません。

チェンオイル、燃料を補給してエンジンかかりましたがやはりチェンオイルが出ません。オイルポンプが故障しているようです。もう少しで完成というところで追加整備が必要になりました。お客様に相談します。