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STIHL MS260 デコンプバルブを押すと始動性が悪い診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL MS260が修理で持ち込みされました。お客様の訴えはデコンプバルブを押すと始動性が悪いという症状です。業務使用されていてHusqvarna純正エンジンオイルLS+をずっと使っていたが最近STIHL純正エンジンオイルに変えたそうです。

ガイドバーはSTIHL純正ですが、ピッチ.325は変えずにドライブリンクの厚さ1.6→1.3mmに変更してあります。抵抗が少なくなるので早く切れると思います。

診断開始します。燃料タンクはキレイです。

燃料を補給してエンジンかかりました。しかしアイドリング回転数が低いです。基準値は2,800rpmです。デコンプバルブを押すと始動性が悪いそうですが一発でエンジンかかりました。かなりスターターを引いた感じが軽いです。フルスロットルにすると最高回転数13,000rpmでした。基準値は14,000rpmなので1,000rpm低いです。

スパークプラグを点検すると正常な焼け具合です。

圧縮圧力を点検すると910Kpaでした。低いです。

デコンプバルブを清掃して再テストすると

1,090Kpaに上がりました。正常値です。デコンプバルブにカーボン付着していたようです。

マフラーを外してピストンを点検するとピストンには縦傷なし、シリンダーの排気口にカーボンが堆積しています。

しかしシリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありました。軽度のエンジン焼き付きしています。

Husqvarna純正エンジンオイルLS+が原因とは断言できませんが、他社製のエンジンオイルには排気ガス中の煙を抑える添加物「ポリブデン」が入っています。カーボンができるにはいくつか原因があります。1.混合比率が濃い。2.エアーフィルターが詰まっている状態で使い続けた。濃い空燃比状態 3.低品質なエンジンオイルを使った。 4.低負荷運転を繰り返した。燃焼温度が低いとカーボンができやすくなる。5.キャブレターの調整不良やコントロールレバーの位置が高いと燃料供給過多になります。

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