REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。STIHL 011AVの診断の続きです。お客様がキャブレターを分解清掃したそうなので点検します。

スロットルケーブルを引っ掛ける穴を間違えないように写真を撮っておきます。

Walbro製キャブレター　型式WT　機番29A

漏れテスト結果は正常でした。0.8barを維持しています。

これからオイルポンプを分解します。

まずオイルを抜いてみると大量に木屑が入っていました。詰まりの原因になるので補給する時は注意してください。

オイルポンプを取り外しました。

真ん中の部品がオイルポンプダイヤフラムです。経年劣化して硬くなっています。左側のオイル吸入口にフィルターが付いているはずですが劣化してありません。

左側のポンプの穴からオイルを吸い込んでダイヤフラムが脈動することでホースへオイルを送り出します。

3ヶ所のポンプを取り付ける穴の横に穴があります。これがクランクケース内部からの負圧と大気圧の圧力差でチェンオイルを排出します。現行機種にはない特殊な設計です。軽量なボディに41㎝3の排気量でパワーがあります。復活が楽しみです。