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STIHL 011AV チェンオイルが出ない。故障診断
PLOW長岡店の柳です。「STIHL 011AVのチェンオイルが出なくてお困りの方へ」のブログを見た岩手県のお客様から早速送っていただきました。超貴重な部品「オイルポンプダイヤフラム」7台修理可能の第1号です。
製造年月1989年4月なので33年前のチェンソーです。お客様の御用命はチェンオイルが出ない。ですが知り合いから譲ってもらったものでキャブレター分解清掃してエンジンかかるようになったそうです。現象確認とエンジンの診断から開始します。
燃料フィルターが汚れています。これでは正確なキャブレター調整ができません。チェンオイルが出ない修理よりもまずはエンジンを正常な状態にすることが優先です。
チェンオイルと燃料を補給してエンジンかかりましたがアイドリング回転数が低過ぎです。最高回転数11,000rpmまで回りました。しかしチェンオイルは全く出ません。
機体を傾けると燃料が漏れてきました。シーリングリング交換が必要です。
アニュラバッファ(防振ゴム)が劣化しています。
スパークプラグを点検すると白いです。空燃比が薄過ぎると燃焼温度が異常に高くなりプラグが焼けて白くなります。燃焼室内の異常過熱によりエンジン焼き付きする危険性があります。キャブレター調整はプロショップにおまかせください。メーカーが設定した基準値に調整しないとエンジンが焼き付きます。燃料フィルターが汚れていたので薄い空燃比になっているはずです。
圧縮圧力を点検すると、1,010Kpaでした。正常です。
マフラーを外すためにはスターターを取り外す必要があります。
ピストンを点検すると縦傷はなし、しかしピストンリングの下側が黒いです。排気漏れしています。
シリンダーの内壁を点検するとキレイです。圧縮圧力、点火系統は正常です。明日はキャブレターの点検、オイルポンプの点検をします。
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