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STIHL MS201CM定期点検

PLOWカスタマーサポート小関です

今回はSTIHLチェーンソーMS201CMです

MS661CMと同時に点検整備でお預かりした機体

林業プロが1シーズン使用した機体

来季の正常稼働の為に入念にチェックします

ガシガシ使ってもらってるの分かります

稼働時間はデータモニターより

42時間21分41秒です

始動回数は2399回で始動エラーは0回

空燃比補正値はアイドリング回転は53なのでいい値です

フルスロットルは58、規定範囲内ですがマイナス方向へ補正しています

空燃比補正は正常値範囲に入っています

気になったのは最高回転数の記録データー

MS201CMは規定値14000 rpmですが記録された最高回転数は15000rpm

この回転を記録したのは使用時間36時間5分40秒の時

実働で6時間ほど前のデータです

ドライブテストとシリンダーチェックは問題ないので原因は

「ガス欠」ですね

燃料切れ直前までエンジンを回して作業すると急激に空燃比が薄くなり過回転た起こります

運が悪いと一発で焼付きます

クーリング系が比較的綺麗なので冷却は十分行われています

ここにダストが溜まるとオーバーヒートします

ガス欠時に焼付きつく確立も上がります

クリーニングで綺麗になりました

シリンダーの冷却フィンの汚れがとれ冷却能力も新品時同様に復活

リコイルユニットも清掃し今回はご用命のロープ交換を行いました

STIHLのリコイルユニットは3種類あります

蓄力式のエルゴスタートと今回の機体のエラスとスタート

そして昔ながらの補助装置無しのスタンダード

MS201CMにはエルゴスタートとエラストスタートの2種類が購入時にチョイスできます

この機体はリールに補助スプリングが無いタイプでグリップにスプリングを装備したエラストスタートタイプです

エルゴだとリールの補助スプリングが追加になり機体幅が広くなるのと耐久性を考慮しエラストタイプを選ぶプロの方が多いです

間違いなくそれが正解だと私も思います

点検を進めるとハンドル防振スプリングのヘタリを発見

スプリング防振機は振動が少ないのですが当然ハンドルとエンジンの変位量が大きいいので

防振スプリングには多大な入力が発生します

なので定期的に交換が必用です

MS201の防振スプリングはスタンダードとハードの2種類の設定があります

標準は黒いスプリング、ゴムバッファーもスタンダードな固さです

*写真では黒かったスプリングがすれて銀色の地肌が出ていますが元は黒色

カービングでの使用やソリッドな操作感を欲しい場合は銀のスプリングとハードなゴムバッファーに交換できます

個人的にはハードタイプが好みです(MS250の様なハード感にはなりませんが)

ピックアップは清掃しました

エンジン保護にとても重要なパーツです

燃料タンク内にはダストが浮遊していたので吸引清掃しました

チェーンブレーキの操作感とナックルガードの戻りが悪かったので分解点検

木くずが詰まっていてレバー動作の妨げになっていました

命を守るブレーキなので必ずメンテナンスが必要な部分です

点検整備の最終検査は診断システムを使用し

センサーやソレノイド、空燃比制御が正常に行われているか確認し完了です

 

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