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ゼノア G365のエンジン不調診断
PLOWカスタマーサポート小関です
今回はチェーンソーの故障診断依頼品、茨城県より届きました
オークションで購入したそうですがエンジン不調でこまり弊社にたどり着いた機体です
古い機種ですがとても綺麗な状態を維持しています
早速エンジンを始動すると簡単に始動出来ましたが
排気煙の状態と臭いが焼付いたエンジン特有の症状を表現しています
始動後数秒でエンジン回転が低下し出し停止
その後始動できなくなり、完全冷機するまで再始動出来ません
スパークプラグを取外しシリンダー壁をライトで照らして観察しますが吸気側は
クロスハッチの消失はありますが熔解した痕跡はありません
マフラーを取外し観察すると掃気ポート周辺が大きく摩耗しています
これくらいなら試運転で発生した症状にはならないはず
クランクを回しピストンを上昇させると原因が顔を出しました
矢印部が深くえぐれていてリングがスティックしています
焼付きですね
ピストンリングがリング溝に食い込んだままなので燃焼ガスをシールできず
吹き抜けた燃焼ガスがクランクケース１次室に多量に流入しエンジン不調が発生したと分かりました
損傷部が接するシリンダー壁もダメージが大きく交換が必用です
念のために燃料ラインとクランクケースの気密テストを行いましたが問題ありません
損傷部品の供給は終了しているので修理には
適合する別機種のピストン選定とシリンダーボーリングと再メッキが必要です
費用が高額になるためユーザーと相談です
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