REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。新潟市のお客様から持ち込みされたSTIHL 084AVです。

お客様の訴えは、エンジン焼き付きしてしまったので修理して欲しいです。

製造年月1988年7月なので34年前のチェンソーです。STIHL最大の排気量122.0ｃｍ3で超デカいです。現行機種はMS881になります。

デコンプバルブを閉じた状態でも圧縮圧力は640Kpaしかありませんでした。正常なら1,000Kpa以上、デコンプバルブを押さないとケッチンを喰らいます。

点火系統は正常です。青白いスパークを確認しました。

マフラー脱着してピストンを点検すると深い縦傷があります。エンジン焼き付きするには原因があります。お客様に聞き取り調査します。せっかく修理してもお客様の使い方が原因の場合はまたエンジン焼き付きしてしまったという事例があります。特に多いのが他社製の低品質なエンジンオイルを使っていたという故障が多いです。STIHL　SHOPなどの専門店で購入していない、会社で使用していて正しい使い方の説明を受けていないのも故障原因になります。

シリンダーの吸気側にも薄い縦傷があります。次回はキャブレターを診断します。