REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。昨日持ち込みされたSTIHL MS170C-Eエンジンかからない症状です。燃料を抜き替えてエンジンかかりましたが徐々に回転数が下がってエンストすると再始動不能になりました。何が故障原因なのか調べます。

まず気になったのがハンドルが折れて応急処置してあります。本体価格は新品35ｃｍバー仕様￥29,700（税込）　ハンドルフレームの部品代￥10,604（税込）なので交換すると新品の1/3がハンドルになってしまいます。

スパークプラグを点検すると正常に焼けているように見えますがカーボン付着があります。

圧縮圧力を点検すると970Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はなし、しかしピストンリングの回りが黒ずんでいます。排気漏れしています。

シリンダーの吸気側に薄い縦傷があります。軽度の焼き付きしています。970Kpaあるのでエンジンかかってもいいくらい圧縮圧力は正常な範囲なので他に故障原因がないか点検します。昨日はここで時間切れになりました。

今日はここからスタートします。キャブレターをお客様が分解清掃したそうなので点検します。凄く気になったことがあります。敷いていた新聞紙が燃料で濡れていました。どこかで燃料漏れしています。MS170のキャブレターは以外にも取り外すのが今回が初めてです。修理入庫が少ないのか？ほとんど壊れないのか？キャブレター以外の部品が先に故障するのか？黄色く変色しているのは他社製のエンジンオイルを使っているからだと思います。

燃料ホースを点検すると何か所も破れています。

ひび割れではなく虫がかじったような感じです。一部の低品質な他社製エンジンオイルは燃料ホースを溶かしてしまったり、弾力を失ってちぎれてしまう故障事例がありました。大事なチェンソーを長持ちさせるためにSTIHL純正品を使ってください。

キャブレター漏れテストすると針が下がってきました。NGです。

予備のキャブレターもお預かりしていたので漏れテストすると正常でした。燃料ホースとキャブレターが故障原因だったようです。