毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!PLOW MEMBERS登録はこちらから
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
STIHLMS290 エンジン診断
PLOWカスタマーサポート小関です
今回はチェンソー
STIHLのMS290エンジン不調の診断
エンジンの基礎診断を行います
シリンダーとピストンに致命的な傷はありません
クランクケースや燃料ホースなどの気密性を測定していきます
エアクリーナーを取外しますが油煙を吸着しています
これは後で脱脂が必要ですね
エアクリーナーを取り外すとキャブレターが見えます
ホースは燃料タンクからのフィードホースとインパルスホースの2本
この機種のキャブレターは簡単に取り外せます
メタリングカバーにコンペセーターを装備しています
まずキャブレター内部チェックですがダイヤフラムがズレた状態で取りつけてありました
これダメですね
ニードルバルブは先端が段付き摩耗しています
左が今回の機体に付いていた部品、右が新品です
これは消耗品なので定期的に交換が必用です
正確な空燃比制御にはこのパーツが重要な役目を担っています
内部のメンテナンスを行い圧力テストを実施
メーター指示値は良い数値を示すようになりました
燃料ホースのリークテストを実施
ブリーザーパイプを閉鎖して加圧しホースに漏れが無いか診断します
これダメだとホースから空気を吸入しエンジン焼付きの原因になります
クランクケースの気密試験を行うためマフラーを取外し
排気ポートを閉鎖します
ピストンとシリンダーは綺麗ですね
加圧時のピストン位置を移動して試験することでリングの劣化も測定できます
キャブレターを取り外した所にアタッチメントを取り付け
クランクケース内部を加圧します
ケース接合面やクランクシール、インパルスホースに異常があると
急激にメーター指示値が低下するはずですがこのエンジンは正常値でした
一通りチェックし致命的な問題が無い事を確認できました
このあとエンジンを回し再点検を行います
問題が出なければよいのですがこの機体のキャブレターはユーザーが分解しています
キャブ内部をエアブローしてしまっていたらスクリーンが吹っ飛んでいる可能性もあります
今日は時間切れなのでドライブテストは明日に持ち越しです
修理動画のご案内
「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
◎「修理動画」一覧ページはこちらから。