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STIHL MS211C-BE アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしになる。エンストする。故障診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL MS211C-BE アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしになる。エンストする症状で持ち込みされました。

現象確認すると、アイドリング回転数が高過ぎです。お客様がキャブレターのLAスクリューをいじったそうです。基準値2,800rpmに調整するとスロットルレバーをゆっくり握るとエンストします。素早く握ると少し遅れて吹け上がります。

エアーフィルターはやや汚れています。

スパークプラグは正常な茶色をしていますがカーボン付着があります。

圧縮圧力を点検すると770Kpaでした。低過ぎです。

マフラーを外してみると、ピストンには縦傷なし、シリンダーの排気口にカーボンが堆積しています。お客様に聞いてみると今はSTIHL純正エンジンオイルを使っているが最初は他社製のオイルを使っていたそうです。

シリンダーの吸気側に薄い縦傷があります。

薄い縦傷なのでエンジン不調にならない機種もありますが、この機体は軽度の焼き付きしていて加速不良しています。

圧縮圧力低下、加速不良しているのでキャブレターやピックアップボディが詰まっている可能性があります。

エアーフィルターを外してみると粉状の木屑が浸入しています。エアーフィルターの清掃不良でシリンダーに傷がついた可能性があります。純正のエンジンオイルとを使うこととこまめにエアーフィルターを清掃することをお勧めします。

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