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STIHL MS261C-M エンジン焼き付き修理入庫、診断

PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た!という神奈川県のお客様から送られてきたSTIHL MS261C-M 2017年製です。

エンジン焼き付きしているので修理して欲しいという依頼です。譲り受けたものでゼノア純正エンジンオイルを使用していたそうです。MS261C-Mは今年4月にも焼き付きしています。STIHLチェンソーの中で最もパワーとバランスに優れた機種です。

マフラー欠損した状態で送られてきましたのでピストンが丸見えです。ご覧の通り深い縦傷とピストンヘッドが欠けています。破片がクランクケースに落ちていないか確認する必要があります。

エアーフィルターは清掃されています。シリンダーもキレイです。

スパークプラグにカーボン付着あります。

プラグ穴からピストンの破損の凄さが分かります。

MGD1に繋いでM-Tronic診断します。

運転データ 稼働時間34時間58分27秒

アイドリング回転数設定69

フルスロットル設定64

現使用時の最高回転数14,914rpm(基準値14,000rpmなので過回転でエンジン焼き付きした)フルスロットル時に燃料を薄くして空燃比のバランスをとっていることからエアーフィルター未清掃のまま使い続けてしまった可能性があります。M-Tronicはキャブレターを自動調整するのでエアーフィルターが詰まると燃料を薄い設定になります。

スターターを取り外しました。

裏側はキレイです。

キャブレターを取り外しました。木屑がかなり塊になっていることから清掃する前は全体的にこんな感じだったと思います。

漏れテスト結果は正常でした。

シリンダーを取り外しました。エンジン過回転で焼き付きする場合、STIHL純正エンジンオイルを使用していたお客様でもフルスロットル運転中にガス欠でエンストしたり、目立て不良で長時間フルスロットル運転してエンジン焼き付きした事例があります。

ピストンヘッドが高温状態になって溶けたようです。

ピストンの吸気側です。

シリンダーの排気側です。

シリンダーの吸気側です。

最も心配していたクランクケースのダメージはなし。ピストンの破片はマフラーから排出されたようです。お客様に見積りして受注しました。MS261C-Mを復活させます。

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