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ゼノアG3700 クランクケース気密テスト
PLOWカスタマーサポート小関です
今回は長野県諏訪郡よりお持ち込みいただきました
ゼノアチェンソーG3700の整備、シリンダー関連整備です
焼付きに伴う診断を行い腰上まででいくかフルオーバーホールするか検討します
エンジン焼付き修理は原因がどこにあるかを見極めないと再発します
想定される原因は
①燃料管理(混合不適切・劣化ガソリン・低品質オイルなど)
②燃料フィルター詰まり
③切れないソーチェーンで過負荷をかけた
④燃料ホース及びキャブダイヤフラム劣化などで混合比不適切
⑤クランクケース気密不良
などなどほかにも確認事項があります
早速診断
大切にされている様で機体はとても綺麗な状態です
酷使された形跡もありませんね
プラグを取外しシリンダー内部を観察すると確かに損傷があります
マフラーを取外し排気ポート側からも観察
シリンダー壁のダメージは全周にわたり浅く入っています
急激な焼き付きではないですね
これがマフラー側から見た状態
次はクランクケース気密テストを行います
キャブレターを取外し圧力計アタッチメントを取り付けます
取付完了
次は排気ポートを閉鎖します
ポート出口とマフラー入り口にゴムシートを挟みます
正圧をかけましたが漏れはありません
負圧をかけても吸い込みはありません
ケースの気密は維持されていますね
次はキャブの気密テスト
問題ありません
ダイヤフラムもしなやかさを維持しています
内部のスクリーンフィルターにはゴミが溜まっています、これは清掃が必要
最後は燃料ホースの気密テスト
ホース劣化は焼き付きに直結します入念にテストをしますがここもOKです
全体的なコンディションは問題無しです
この結果から腰上の整備で対応可能であることが判明しました
最終見積を連絡し作業着工へむけ準備をします
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