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ヤマハ除雪機YS870 オーガハウジング交換
季節は夏ですがこの時期は除雪機の整備シーズンです
今回はヤマハ除雪機YS870のオーガハウジング交換です
ヤマハの静音型モデルです
金属製外装でエンジンを覆い低騒音マフラーで排気音を抑えた静かな除雪機です
このシリーズより静かな除雪機は私の経験上ありません
今回のご用命はオーガハウジング交換です
スキッド取り付け部に亀裂が入りちぎれています
溶接修理も可能ですが費用的にハウジング交換と大きな違いがないのでハウジング交換となりました
まずはオーガユニットの取り外しです
シューターは先に外しておきます
オーガベルトは1本
テンションプーリーを引っ張ってベルトを外します
写真中央のボルトがテンション調整ボルトですが
プーリーを引っ張って(バネに逆らて)外せば外れます
ハウジングが分離できました
ベルトロケーションです
奥の走行ベルトはワイヤーで引きテンションをかける仕様ですが
オーガベルトは常にテンションをかけておき、電磁クラッチで動力を断続します
クルマのエアコンと同じ仕様
オーガプーリーとカラーを取り外します
カラーには向きがありますよ
オーガを分解し塗装します
ついでにシャーボルトガードのメンテナンスをしましょう
シャーボルト折れを激減させるシャーボルトガード機構
この年式はフリクションタイプですが現行機はゴムダンパー式に仕様ダウンしてます
一種のトルクリミッター
内側と外側のパーツが大きなトルクがかかるとスリップします
組付けは圧入式なので油圧プレスで分離します
左のパーツがオーガ軸、右のパーツがオーガにボルト固定されます
この二つがスリップし衝撃を逃がすのがシャーボルトガード
無茶な使い方をして動作を繰り返すと焼き付きが発生します
または接触部が錆びると動作不良を起こします
今回は片側が固着しているので両方メンテナンスすることにしました
焼付き痕跡みえますか
修正して組付けます
アウターのスリップ面もこんな状態、NGです
シャーボルトガードの整備とオーガの塗装が完了しました
ハウジングと合体させます
ヤマハはこの時注意が必用です
実はブロワー軸はオーガミッションに刺さっているだけです
内部でスナップリングやロックナットで固定されてません
うかつに持ち上げると軸が簡単に抜けます
なのでこの姿勢で上からハウジングをかぶせて組みます
完成したオーガ部を本体に合体
見違えるほど綺麗になりました
各部の給油と取り付けアライメント調整を実施したので作動音も静かになりました
オーガ整備は最終調整で動作音が全然変わります
気持ちのイイ機械で除雪したいですね
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