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STIHL 024AV 故障診断

PLOW長岡店の柳です。上越市のお客様から持ち込みされたSTIHL 024AVです。

STIHL 024AVは私が初めて買ったチェンソーで思い出があります。MS240の旧型機です。現行機種はMS241C-Mになります。

製造年月 1989年10月なので32年前のチェンソーです。燃料を補給してエンジン始動しましたがフルスロットルのままでアイドリングになりません。スイッチシャフトの動きが悪くてアイドリング位置にできません。フルチョークにして無理やりエンジンを停止しました。

MS240と大きく異なる箇所はタンクベント(左側の黒くて細長い部品)の形状です。スイッチシャフトの動作確認すると、フルチョークOK、ハーフチョークOK、しかしハーフチョークからスロットルレバーを握ってもアイドリング位置になりません。スイッチシャフトに接触しているスプリング(板バネ)の根元がグラグラしています。スイッチシャフトの根元もグラグラします。

圧縮圧力を点検すると1,050Kpaでした。若干低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、わずかに排気ガスが漏れて黒くなっています。

シリンダーの吸気側に薄い縦傷がありました。

この程度なら大丈夫です。圧縮圧力低下によるエンジン不調の場合はシリンダーとピストン交換しないと直りません。低品質なエンジンオイルを使うとピストンリングが固着するという故障もあります。

スイッチシャフトの動作不良を修理する場合、024AVのタンクハウジング交換するよりもMS240の部品にアップグレードする方法もあります。

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