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ゼノア G2551T プライミングポンプを押しても戻らない、キャブレター分解清掃したがエンジンかからない修理完了

PLOW長岡店の柳です。昨日 小千谷市のお客様から持ち込みされたゼノアG2551Tです。お客様の訴えは、1.プライミングポンプを押しても戻らない。2.キャブレター分解清掃、L,Hスクリューをいじったがエンジンかからない症状です。

エンジン不調だからといっていきなりキャブレターを分解するのは正しい修理手順ではありません。チェンソー修理は素人さんには難しいと思います。2サイクルエンジンの基本が分からないとチェンソー修理は不可能です。スパークプラグを点検するとカーボン付着しているので清掃します。

一番重要な要素、圧縮圧力の点検をすると1,000Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし

しかしシリンダーに薄い縦傷があります。

薄い縦傷なら不具合箇所を修理すればまだ使えます。

プライミングポンプが戻らない原因は、1.ポンプASSYの故障 2.キャブレターの内部詰まりのどちらかです。エアー抜き側ホースを外してみるとポンプが戻りましたのでポンプは正常、キャブレターに原因があります。

お客様がキャブレターを分解清掃したそうなので一番あやしいです。

Walbro製キャブレター、型式WT、機番756D

分解してすぐに組み間違いを見つけました。コントロールレバーがインレットニードルバルブを押し付けたまま組んであります。この状態ではバルブが閉じたまま開かないので燃料供給できません。

新品のインレットニードルバルブ、コントロールレバーに交換して正しく組み付けました。ダイヤフラム、ガスケットも劣化していたので交換しました。

キャブレター漏れテストをして0.8barを保持しているのを確認してから取り付けてエンジン始動しました。

最後にキャブレター調整して修理完了です。簡単そうに見えて実際には正しい手順で修理しないと直らないのがチェンソーの難しさであり面白い所です。

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