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STIHL 041AV エンジンかからない故障診断
PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た!という大分県のお客様から本日届きました。STIHL 041AV です。7/3に胎内市のお客様の041AVが修理完了したばかりですが同じ機種が続きます。
この機体は041AVの後期型です。比較的新しい機体です。STIHLのロゴが現行機種と同じです。
チェンブレーキが標準装備されています。それでもMade in West Germany 西ドイツ製です。
製造年月 昭和55年4月なので1980年製です。41年前のチェンソーです。これよりも古い041AVを何台も修理しているので全然驚きません。昨年はSTIHL 08Sという1960年代のチェンソーも修理しました。
お客様の訴えは、エンジンかからないのでキャブレターを交換したがエンジンかからないそうです。故障診断を開始します。燃料タンクの中に木屑を確認しました。エアーガンで吹き飛ばしてから燃料を補給します。燃料ホース、ピックアップボディは交換済みだそうです。
クラッチは交換されているようです。
スロットルレバーを握ると引っかかって引けません。組み間違いしています。正しく取り付けてエンジン始動できるか試しましたがスターターが軽く感じます。初爆も起こりませんでした。
プラグキャップに削れあり、プラグコードがビニールテープで巻いてあります。
点火系統点検するとスパークしたりしなかったり弱い火花です。点火不良です。
圧縮圧力を点検すると650Kpaしかありませんでした。圧縮圧力低下によるエンジン始動不能です。正常値は1,100~1,200Kpaです。
キャブレター、まにほーるどを取り外してピストンを点検すると、ピストンに激しい縦傷があります。エンジン焼き付きしています。燃料が原因と思います。
STIHL 041AV のエンジン焼き付きは今回が初めてです。普通の販売店なら部品がないので修理不能です。と言うと思いますが
例えエンジンが焼き付いていても部品があれば修理可能です。当店はSTIHL SHOPであり、私はSTIHLスペシャリストなのでこれからが腕の見せ所です。
高額修理になりますが世界中から部品を探してこの041AVを復活させるために全集中します。
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