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STIHL TS480i ケッチンを喰らってエンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL TS480i 始動不能で入庫しました。スターターを引くと強烈なケッチンを喰らって手首を痛めました。全くロープが引けません。STIHL 084AVの修理の時にもケッチンを喰らいました。

スパークプラグを外して原因が分かりました。燃料が燃焼室に溜まっています。ウォーターハンマー現象です。

燃料を抜き替えてみましたがそれでもエンジンかかりません。

エアーフィルターが完全に詰まっているのも故障原因です。エアーフィルターを外した状態でもエンジンかかりません。インジェクション搭載機なのでエアーフィルターを清掃しないまま使い続けると空燃比が薄くなってエンジン焼き付きします。

燃料抜き替えてもX、エアーフィルターを外してもX、残りは?

圧縮圧力点検すると910Kpaでした。低いですね。圧縮圧力不良が最大の故障原因と診断します。

マフラーを外してピストンを点検するとピストンリングの下側が黒いです。排気ガスがリングの下側に漏れています。排気口にカーボンが堆積しています。他社製の低品質なエンジンオイルを使っていることも故障原因です。

未だにSTIHL純正エンジンオイルを使っていないお客様が多いです。他店購入した機械なので販売店がキチンと説明していないかもしれません。または説明したのにお客様が会社の都合で他社製のエンジンオイルを使っているケースもあります。当店でSTIHL製品を購入されたお客様には必ずSTIHL純正エンジンオイルHPスーパーまたはHPウルトラを使ってくださいと説明しています。

シリンダーの吸気側に深い縦傷がありました。

エンジン焼き付きしています。高価な機械なので取り扱いには注意してください。作業が終わったらせめてエアーフィルターを清掃してください。

 

 

 

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