毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!PLOW MEMBERS登録はこちらから
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
ホンダF220「こまめ」リコイルが引けないトラブル
PLOWカスタマーサポート小関です
今回は外注依頼品のホンダ耕うん機F220こまめ
リコイル紐が引けないトラブルで業者様より修理依頼をいただきました
到着時の検証で明らかにクランクシャフトの回転が重く
リコイル紐を引けません
リコイルカバーを取り外しクランク軸を工具で回すと何とか動くレベル
状況からエンジン内部の不具合と判断し分解に着手しました
エンジンとミッションを分離します
ミッション側は点検の結果問題なし
これがエンジン本体
この中に問題が隠れています
マグネットローターを取り外した所
異物の嚙みこみもなく正常です
エンジン内部にアクセスします
大きな白っぽいギヤーはカムシャフトギヤー
この機種のカムは樹脂製です
小さいのはガバナーギヤー
クランクシャフトとコンロッドが見えるようになりました
この状態でクランクを回すと凄く重い手ごたえです
クランクシャフトからコンロッドを分離するとご覧の通り
焼き付いてますね~
油膜切れが起こっています
でも、エンジン内部の壁面は凄く綺麗です
時間をかけて焼き付いたエンジンは内部に残ったオイルが特有のメタリックグレー色になっているはずですが
今回のエンジンその痕跡がありません
このコンロッド、もの凄く短い時間に油膜切れがおきて焼き付いた事を物語っています
過去に知識のない修理屋さんがコンロッドボルトの締めすぎでこうなった事ありましたがこのエンジンに分解した形跡はありません
ちなみにF220のコンロッドキャップ締め付けトルクは5.9nN・m(0.6Kgf・m)
きわめて小さなトルクです、気を付けないと簡単に焼き付かせます
バルブのスティックも無く、スモールエンドにガタは無く
シリンダー壁に少し損傷がある程度
まるで忽然とエンジン内部からオイルが無くなったような焼き付き方です
さて、部品拾い出しして発注しましょう
修理動画のご案内
「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
◎「修理動画」一覧ページはこちらから。