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ホンダF220「こまめ」リコイルが引けないトラブル

PLOWカスタマーサポート小関です

今回は外注依頼品のホンダ耕うん機F220こまめ

リコイル紐が引けないトラブルで業者様より修理依頼をいただきました

到着時の検証で明らかにクランクシャフトの回転が重く

リコイル紐を引けません

リコイルカバーを取り外しクランク軸を工具で回すと何とか動くレベル

状況からエンジン内部の不具合と判断し分解に着手しました

エンジンとミッションを分離します

ミッション側は点検の結果問題なし

これがエンジン本体

この中に問題が隠れています

マグネットローターを取り外した所

異物の嚙みこみもなく正常です

エンジン内部にアクセスします

大きな白っぽいギヤーはカムシャフトギヤー

この機種のカムは樹脂製です

小さいのはガバナーギヤー

クランクシャフトとコンロッドが見えるようになりました

この状態でクランクを回すと凄く重い手ごたえです

クランクシャフトからコンロッドを分離するとご覧の通り

焼き付いてますね~

油膜切れが起こっています

でも、エンジン内部の壁面は凄く綺麗です

時間をかけて焼き付いたエンジンは内部に残ったオイルが特有のメタリックグレー色になっているはずですが

今回のエンジンその痕跡がありません

このコンロッド、もの凄く短い時間に油膜切れがおきて焼き付いた事を物語っています

過去に知識のない修理屋さんがコンロッドボルトの締めすぎでこうなった事ありましたがこのエンジンに分解した形跡はありません

ちなみにF220のコンロッドキャップ締め付けトルクは5.9nN・m(0.6Kgf・m)

きわめて小さなトルクです、気を付けないと簡単に焼き付かせます

バルブのスティックも無く、スモールエンドにガタは無く

シリンダー壁に少し損傷がある程度

まるで忽然とエンジン内部からオイルが無くなったような焼き付き方です

さて、部品拾い出しして発注しましょう

 

 

 

 

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