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STIHL 011AVT エンジン吹け上がりが悪い。故障診断

PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た!という兵庫県のお客様から送られてきたSTIHL 011AVTです。中古品を購入して数回使ったら調子が悪くなったそうです。

非常にキレイな機体です。

エンジンが調子が悪いとはどこかに不具合箇所があります。故障診断を開始します。

燃料タンクの中は非常にキレイです。

アニュラバッファ(防振ゴム)が破断しています。

チェンオイルと燃料を補給して正常にエンジン始動、アイドリング回転数2,360rpmで低いです。フルスロットルにすると7,000rpmしか回りません。011AVは最高回転数11,500rpmが正常値です。

スパークプラグは濡れています。キャブレター調整が濃い設定になっているかもしれません。また、メーカー指定プラグはNGK BPMR7AまたはBOSCH WSR6Fです。

圧縮圧力を点検すると980Kpaでした。正常です。

燃料ホース、タンクベントは交換済みのようです。

スターターを取り外しました。

マフラーを外してピストンを点検するとキレイです。

しかしシリンダーの吸気側に薄い縦傷があります。

薄い縦傷がありますがギリギリセーフと判定します。

キャブレターを取り外して漏れテストをしましたが

正常でした。でも中古品を購入したそうなのでキャブレターは分解清掃して内部を点検する必要があります。

 

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