REPAIRBLOG修理ブログ

NEW STORE

毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!プラウ会員登録の詳しいご案内プラウ会員登録ページPLOW MEMBERS登録はこちらから

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

ゼノア刈払機BK2650Hbのエンジン不調整備

PLOWカスタマーサポート小関です

今回はゼノアの背負い式刈払機BK2650Hbのエンジン不調

この機体以前ハイブリッドスタートが故障し通常のEZスタートシステムに改造したものです

症状は「エンジンが温まると不調になる」との事

早速状況確認を行うと確かに異常な回転状態が発生します

冷機始動後にどんどん回転が低下していきエンスト、そのご再始動困難になります

そして排気ガスのにおいが明らかに嫌な臭いです

圧縮圧力を測定すると基準値より高い値を示します

シリンダー壁は焼き付き痕はなくメッキの消耗が少しあるだけです

マフラーを取り外しピストンスカートに状況を確認すると「あれれっ」

排気ポートがカーボンで詰まりかけています

まずいですね

ピストンは変色していますが潤滑はできていた様です

燃焼室側を観察すると明らかなな問題があります

カーボンがびっしりこびりついた燃焼室が目に入りますが、

ガスケットのの状態がありえない事になってます

右側掃気ポート内にガスケットが入り込む形で変形しています

ガスケットが全体的に歪んだ状態で取りついてました

この機種のシリンダーは2本のボルトでクランクケースに固定されてます

ピストン関連部品は継続使用できそうなので腰上のメンテナンスを行う事にしました

マフラーも詰まっていたのでバーナーで焼いてカーボンを燃焼させ叩いて墨を排出

燃焼室はエンジンコンディショナーで処理しかなり綺麗になりました

カーボンで塞がりかけていた排気ポートも綺麗に

デコンプのスリットも綺麗になり始動性も回復させます

新しいガスケットを挟みシリンダーをセット

周辺パーツを復元

組み立てを完了し始動すると絶好調なエンジンになっていました

G26本来の始動性とストレスなくふけあがる感覚を取り戻しました

暖気後も正確にアイドルします

 

今回の不具合は燃料(混合ガソリン)に起因するカーボンが堆積した不具合でした

劣化燃料や低品質なエンジンオイルの使用により起こるトラブル

2サイクルエンジンには良質なオイルを使用してください

 

 

 

修理動画のご案内

「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
「修理動画」一覧ページはこちらから。