REPAIRBLOG修理ブログ

PLOWカスタマーサポート小関です

今回はホンダハイブリッド除雪機HSS1170iのACGベルト交換です

ACGとはオルタネーターの事

この機種に使用されているのはこのベルト1本だけです

じつはこの機体、今年の1月にECUのトラブルでお預かりしましたが部品を発注すると

ホンダの納期回答が6月中旬との回答でした

まじですか～って、さすがに先シーズンは使用不可のためお客様には大変なご不便をおかけしました

今回の大雪で多くの部品が欠品しましたが最低限除雪機を稼働できる様メーカーにも努力して欲しいものです

今日は午前中ECUの交換と初期設定を済ませた後、追加ご用命のベルト交換を行いました

機体カバーを取り外すとこんな感じです

実はHSS1170iのベルト交換にはエンジン脱着が必要です

エンジンを下ろさないと絶対に交換不可能な設計なんです

早速作業開始しました

必ずバッテリーのマイナスターミナルを外してから作業です

機体カバーの半分、下側の黒い部分を取り外します

ちょっとスッキリ

カバーを取り外すとベルトが見えます

亀裂はありませんが伸びていて張代が無い状態

反対側もカバーを取り外します

スターターモーターが見えます

マフラーを取り外しそのまま下へ降ろします

オルタネーターをエンジンから分離

ベルトのゴムは硬化してプラスチックの様

今回は裏技を使いエンジンを降ろさずに浮かせて作業します

こうすると燃料配管や電源配線の多くを取り外さずに作業ができます

もちろんクラッチも外しません

エンジンを吊り上げたらベルト取り外しの障害物分離

①クラッチストッパー　②クラッチハーネス

写真中央の棒状の部品がクラッチストッパー

ロックナットを緩め下に抜きます

その後クラッチから機体へつながる配線をコネクターから分離し引き出します

無事ACGベルト摘出成功です

あとは逆手順で復元していきます

新しいベルトを装着しエンジンを戻します

エンジンをミッションにセット

ミッション軸横の配線はモーター電源供給と制御用配線です

サクサク復元していきます

完成です

電装系接続に問題がないかパソコンを接続しECUのデーターを観察

問題なしです