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STIHL MS150TC-E 吹け上がりが悪い、故障診断、修理完了
PLOW長岡店の柳です。昨日柏崎市のお客様から持ち込みされたSTIHL MS150TC-Eエンジン吹け上がりが悪い症状です。
現象確認すると最高回転数11,000rpmまでしか回りません。MS150TC-Eは12,800rpmが正常な最高回転数です。吹け上がりが悪いという症状はいろいろな原因があります。
1.エアーフィルターが詰まっている。
清掃しましたが変化なし。
2.ピックアップボディ(燃料フィルター)が詰まっている。交換しましたが変化なし、異常なくても定期的に交換が必要です。お客様に聞いてみるとSTIHL純正エンジンオイルHP(赤)を使っているそうです。
3.スパークプラグが消耗、カーボンが付着している。ギャップが広い。STIHLチェンソーは基準値0.5mmに調整してから取り付けてください。
エンジン不調の基本点検をします。いきなりキャブレターを分解するのはNGです。基本に忠実でなければ正確な修理ができません。圧縮圧力点検すると900Kpaでした。やや低いです。
マフラーを外してみるとカーボン堆積しています。純正2サイクルエンジンオイルHPを使っているのになぜカーボン堆積するのか?お客様に詳しく聞いてみると若干濃い目に燃料を混合しているそうです。混合比率が濃いと当然カーボンができやすくなります。メーカー指定の混合比率を守ってください。
ピストンを点検すると縦傷はなし、しかしピストンリングの下側に排気漏れした跡があります。
シリンダーの吸気側に薄い縦傷がありました。軽い焼き付きしています。
マフラーを分解すると排気口がカーボンで詰まっています。エンジンが吹け上がり悪い主原因はマフラーでした。刈払機ではよくありますがチェンソーでは珍しい故障です。
マフラーを清掃した状態です。
ピックアップボディは見た目で判断しにくいですが業務使用なので交換します。
組み上がりました。
エンジン始動、アイドリング回転数3,000rpm
最高回転数12,960rpmまで回ります。クルマでも吸排気は重要なパーツです。どんな修理であっても基本が大事です。
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