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タナカ TCS-2800S 故障診断
PLOW長岡店の柳です。千葉県のお客様から送られてきたタナカTCS-2800S エンジンかからない症状です。他店購入品ですが喜んで修理させていただきます。
このチェンソーにはチェンブレーキがついていません。キックバックが起きても強制的にチェンを止めることができないので注意が必要です。STIHLチェンソーは全機種チェンブレーキ標準装備なので安全性が高いです。
チェンオイルと燃料を補給して正常にエンジンかかりました。アイドリング回転数、フルスロットルも正常です。
チェンオイルも出るまで時間がかかりましたが、一応吐出確認しました。
エアーフィルターは汚れています。
スパークプラグは正常な茶色をしています。
しかし圧縮圧力を点検すると940Kpaでした。低いです。
マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし。
シリンダー吸気側に深い縦傷がありました。この状態でも正常にエンジンかかるので軽度のエンジン焼き付きと判定します。
低品質なエンジンオイルを使うと潤滑不良で金属同士が擦れて縦傷ができる原因になります。
それでもエンジンは調子が良いので最低限使える修理見積もりをしてお客様に相談します。
読者の皆様へ
いつも修理ブログをご愛読いただきありがとうございます。皆様にはその機械をより安全に、より快適にご使用いただくためにブログ執筆者も励んでいます。もし、同じ症状が見受けられた場合は「修理依頼/見積依頼」ページよりお問い合わせください。折り返し、プラウよりご連絡いたします。
◎「修理依頼/見積依頼」ページ https://plow-power.com/contact/repair/