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エアクリーナ詰まりによるオイル漏れ 工進GV28i

PLOWカスタマーサポート小関です

今回はオイル漏れ整備依頼ですが機体不良では無くユーザーのメンテナンス不足が原因です

コストパフォーマンスが良い事で人気の工進GV28i

インバーター式で2800KVでこの価格は魅力です

症状はオイル漏れ

エアクリーナーケース周辺が濡れていますね

それにしても機体内部は白い粉だらけで凄い事になっています

原因をもうお分かりの方も多いと思いますが検証時の解説です

エアクリーナーカバーを取り外すとエレメントがこんな状態

湿式エレメントですが粉を吸着し表面の粉じんが乾いています

エレメントの下の方ほオイルでびしょびしょです

エレメントを取り外すと粉じんはエレメントを通過しキャブレターにも堆積しています

エアクリーナーケース左上の方からオイルが滲みているのが分かります

その部分にはエンジンタペットカバーよりホースが1本接続されています

これはブローバイホースと言ってエンジン内部で発生したブローバイガスを吸気系から再吸引させる為に付いています

自動車でははるか以前からこうなっていますが除雪機などはいまだにブローバイを大気開放しています

カーボンフリーが叫ばれる現在、大気開放してていいのかな~なんで常々思います

このブローバーホースはエアエレメントの下流(キャブレター側)に接続されています

エアエレメントが詰まるとエンジンは外気を吸えなくなりその部分の負圧が高まります

結果的にブローバイガスが強引にエンジンから吸い出されつ事となります

そして今回の様に吸い出されたオイルはケースから滴下します

この発電機はユーザーに聞いたところコンクリートを切断する現場で使用していたとの事

販売から1年強でこの状態になっています

その間エアクリーナエレメントのメンテナンスは行われていない為こうなりました

粉じんが多い現場で使用する機器は一般的なメンテナンスサイクルより短いサイクルでメンテナンスが必要です

今回の使用環境では毎月エレメントの清掃が必要と思われます

当然オイル交換の頻度も早めないとエンジンの寿命が短くなります(このエンジンにはオイルエレメントは搭載されていません)

 

幸い今回はエンジンが吸い込んだ粉じんが少なかったのでシリンダーやピストンのダメージも少なく再使用ができそうです

過去何台も手遅れの機体を見て来ましたが皆さんエレメントを洗浄しなくてはいけない事を認識していませんでした

エアエレメントは必ず詰まります、粉じんの多い環境ではとても短い期間でそれが起きます

せっかく買った発電、出来るだけ長く使える様に日々のメンテナンスをお願い致します。

 

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