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ゼノア GZ4501P エンジンかかるけど吹け上がりが悪い故障診断

PLOW長岡店の柳です。修理ブログを見た!という埼玉県のお客様から送られてきたゼノアGZ4501P 2010年製造45cm3です。

お客様の訴えは、エンジンかかるけどパワーがない。吹け上がりが悪いという症状です。まずは燃料タンクの中を点検すると、フィルターはキレイ、異物もなし。

エンジン回転数を点検するためガイドバーとソーチェーンを装着します。

エンジン始動性は正常、アイドリング回転数は3,630rpmで高いです。

左手にデジタルタコメーターとiPhoneを持ちながら右手はスロットルレバーを全開に握ります。レバーを握った瞬間エンジン回転数が下がってから吹け上がります。燃料供給が遅い感じがします。

最高回転数13,500rpmに吹け上がった瞬間にエンジン回転数が下がり始めました。最高回転数を維持できません。何回やっても同じでした。エンジン不調です。

スパークプラグは正常な色です。カーボン付着なし

しかしシリンダーの排気側に薄い縦傷があります。排気口にカーボン付着しています。

圧縮圧力を点検すると1,300Kpaありました。数値的には正常に見えますがこの数値だけでは判断できません。

マフラーを外してピストンを点検すると若干排気漏れした跡があります。

ピストンリングの下側はもっと黒いです。圧縮圧力が高いのに排気漏れしているということは?

シリンダーの吸気側には深い縦傷があります。エンジン焼き付きしています。エンジンオイルが気密を保っているが排気漏れしています。

このようなエンジン焼き付きしている状態でキャブレター分解清掃してもエンジン不調は直りません。シリンダーとピストン交換してからキャブレター分解清掃しないとエンジンは絶好調にはなりません。お客様に相談します。

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