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ホンダハイブリッド除雪機HSM1380iのエンジントラブル
プラウカスタマーサポート小関です
今回は近隣の同業者様からの依頼品です
機種はHSM1380i
症状は「ブローバーホースからオイルが噴き出る」
早速診断を開始します
試運転を行うと始動性は悪くないですが始動直後5秒ほど不安定な挙動が発生します
それ以降は安定して白煙発生もなく普通に回転を維持
暖機が進むとブローバイホースからオイルの雫が滴下します
ブローバイホースから出る圧力も少し高めです
このエンジン、負荷をかければそうとう噴き出ますね
先方でタペットカバーを交換済みなのでリードの不良は考えられません
ここはシリンダーヘッドを取外しブローバイ過多の原因探求をする必要があります
エンジン回りの邪魔なパーツを取外しスッキリしたところでヘッドの取外し
タペット部には目視で異常はありません
燃焼室はオイリーですね
ピストンヘッドもオイリー
シリンダー壁を見ると…ヤバイなコレ
爪が引っかかる縦傷が確認できます
これではブローバイ過多でも仕方無いですよ
こうなった原因を特定する必要があるのでピストンを抜いてチェックします
クランクシャフトも抜くのでフライホイールを取外し
プーラーを使ってパリッと外します
クランクケースカバーを取外し内部チェック
特に問題ありませんね~
潤滑用の爪も折れてません
この爪はコンロッドキャップと一体構造でエンジンが回転することでオイルを掻き上げます
オイルポンプを必要としないシンプルな潤滑方法
ピストンを抜きました
↑の写真に注目、すごい不具合が写っています
見えます?ヒビ
実はピストンのセカンドランドとサードランドに亀裂がありランドが剥離
ご覧の通り取り外せます
ピストンスカートに焼き付きの痕跡はありません
潤滑システムは正常に動作していた事を物語っていますね
コンロッドキャップもオイル切れを起こした形跡はなし
ランドが損傷した部分に接するシリンダー壁面に傷が入ったんですね
今年の新潟県は記録的な豪雪
早急にリカバリーしたいですね
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