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ハスクバーナ254XPのエンジン不調整備

PLOWカスタマーサポート小関です

今回は長野県よりお持ち込みいただいたハスクバーナ254XPの整備に着手

エンジン始動性不良と作業中エンストとの事で診断しました

試運転を行うと①始動困難②再始動困難③機体姿勢変化でエンジン回転数変動を確認しました

上記現象から不具合発生個所が推測できます

その部分をチェックしていきます

機体各部はユーザーによりクリーンに保たれていて大切に扱われている事が分かりますね

不具合原因と推定した部分のチェックの為キャブレターを分解します

キャブレター本体の圧力漏れ検査を実施してから分解を進めます

指針の推移からダイヤフラムとインレットニードルは問題ない事が分かります

そして今回の不具合推定部位のチェックを行います

この部分「ノズルチェックバルブ」と言います

ニードルで調整された燃料はこのを通りベンチュリーに供給されますがココに一方通行弁が

内蔵されていて不要な時はベンチュリーンに燃料が流れない様にしています

青〇で囲った部分がバルブ

小さな弁が上下に移動して燃料通過をコントロールしています

点検方法はビニールチューブを弁部に当てて口で吸ったり吹いたりして

通過と遮断が作用するか確認します

今回の機体はこの部分が遮断できていません

なのでエンジン停止中にベンチュリーに燃料が流れ出てしまいます

機体姿勢を傾けた時にエンジン回転が落ち込むのもこれが原因で空燃比が変化してしまう為

念のためクランクケースの気密テストも実施します

マフラーとキャブレターを取外し特殊ツールを装着し加圧減圧します

クランクケースパッキンとオイルシールには問題ありませんね

バルブは単体部品で供給されているので交換可能ですがこの機体のキャブレターは

スロットル軸とキャブボディー間に摩耗がありベストな状態ではありません

キャブレターをアッセンブリー交換する事にしました

*キャブレターは消耗品です

キャブレターを交換しニードル調整により空燃比をセット

無負荷最高回転セット値は13800RPM

254Xpはレスポンスが良いエンジンなんで気持ちイイですね~

本来のエンジンフィールが蘇りました

もちろん再始動性は良好です

姿勢変化で回転変動も起きません

完治しました

 

 

 

 

 

 

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